みーちゃん虹の橋を渡る
彼女はいつもそこにいた
毎日決まった時間になると
ナンシーに外に行くから「開けゴマ」して
私の到着を待っていた
それは、
暑い夏も
土砂降りの雨の日も
冷たい風の吹く日も
変わらず
そこにいた
アラジンと籠ちゃんが大好きで
ちょっと苦手な男の人にもなでなでを許してくれた
暖かくなると、店の真ん中で
ごろごろし
寒くなると
電球で暖をとる
6年間
私の隣にはいつもみーちゃんがいた
ボクノワタシノをワタシのわがままで閉めることになっても
最後まで一緒にいてくれた
もうダイジョウブなりね
みーがいなくても
ダイジョウブだにょ
そういって
みぃみぃは、
汐汲坂に消えました
2022年2月4日
立春とは名ばかりの寒い日のお昼すぎ
ナンシーに
「外に行くから開けてたもれ」
と、あのカギしっぽをプリっと一回振って玄関から出ていきました
2日前から歩くのもやっとという状態だったので
いやな予感のしたナンシーは私に電話をくれました
「今からいきます」
車をとばして横浜に到着したのは21時
ナンシーが玄関ドアを開けて待っていました
二人で静かに待ちました
もしかしたら
にゃ~
って帰ってくるかもしれないから
朝になりました
みーちゃんは帰ってきませんでした
ワタシが最後にみーちゃんの声を聞いたのは、
1月23日のことです。
電話口から
「みぃみぃ、みーちゃん」と声をかけると
「にゃぁ」と返事が返ってきました
みぃみぃ
みぃみぃ
みーちゃん
何度も汐汲坂を往復して呼び続けました
ダイジョウブなりね
みーちゃん
・・・ありがとね
みんなに幸せをいっぱいくれたカギしっぽの三毛猫みーは享年12歳で虹の橋を渡りました